脳内物質

2019/08/16

前回は、幸せホルモンといわれる脳内物質セロトニンの話。（⇒セロトニン）

今回は、脳内物質の内、ストレスを癒す脳内ホルモンのオキシトシンとドーパミンの話です。
もとネタは、脳生理学者の有田秀穂先生談に私の解釈を加えて紹介します。

まず、オキシトシン。

元々は「母親のホルモン」と言われる脳内物質でしたが、今では老若男女、誰にもあるホルモンと言うのがわかっています。
オキシトシンはストレスを解消したり幸せをもたらす因子なので積極的に活性化させるにはどうすればよいかを押さえておくことは無駄ではないかと思います。

最初に結論から。

オキシトシンの分泌を増やすには「心地よいグルーミング」が有効だそうです。

愛犬を買われてるご家庭だとお馴染みですが、そうでない方だとご存じないかも。
よくトリミングとの違いで説明されますので、ワンちゃんに使われる狭義の意味で説明しますと

■グルーミング

ワンちゃんのブラッシング、耳掃除、シャンプー、ドライヤー、爪のケア、肛門や足裏回りなどのケアといったカットを除いたお手入れ全般のこと。
ペットショップでは単にシャンプーとしてるところが多いようです。

■トリミング

ワンちゃんの全身カット。ペットショップだと単にカットとするところが多いようです。

では、オキシトシを増やすグルーミングとはどういうことか？

狭義の意味通り、ペットに触れたり、中のよい人とスキンシップをとったりおしゃべりする。その他に、仕事でストレスがたまってる人は、アフターファイブで中のよい仲間とノミニケーションもここで意味するグルーミングとなります。
今風だと、帰宅して家族と団らんしたり子供とコミュニケーションをとる時間もよいですね。

独身で家族もいないし、ペットもいないって方は？

夕方に散歩してるワンちゃんを眺めたり、べびーかーに乗ってる赤ちゃんを見るのも癒されますね（じろじろ見すぎは注意ですがw）

逆に、同じ行動でも嫌いな人、仕事外ではお付き合いしたくない人都だと逆にストレスがたまっちゃうのでその辺の判断は大事です。

次にドーパミン

こちらの方がずっとポピュラーですね。
やる気を出すとかポジティブ思考の素になる脳内物質です。

何か行動して意図した成果、あるいは予想以上の結果が出ると一気に増幅されるホルモンです。

このドーパミンを増やす出し方は、いろんな書籍で紹介されていますが、その一つが小さな成功を積み重ねるとというものです。
最初から実現不可能そうな高い目標だけを掲げていると結果がなかなか伴わず、途中で挫折して舞います。そこで、まずはハードルを下げて、小さな成功をコツコツ積み重ねていく。そうすることで日常的にドーパミンが発生しやすい環境が整うといわれます。

これは日常の様々な出来事に対する姿勢もかかわってきますね。
他人のあらばかり探したり、自分とは異なる意見を無思慮にはねのけたりすることでは決して脳内物質は増えていかないと思います。
身近な出来事で感化されるネタや自分に不足している学ぶべき他者の優れた面などを積極的に発掘しようとする意志。
これが無いとなかなか難しいなぁと思いました。

前回と併せてセロトニン、オキシトシン、ドーパミンという人生を豊かに過ごすために代表的な脳内物質についてざっくり見てみましたが、私のイメージとしては、

まずは平時は呼吸に意識を向けながら、集中して行動することでセロトニンの分泌を促す。
その結果、成果を積み重ねて波に乗ることでドーパミンをどんどん出す。
で、落ち着いたらちょっと一息いれてほっこりする事象を意図的に探しオキシトシンを増やす。

そんな感じですね。

次回は、イヤホンで耳の中にカビができる？の話。

さて、昨日（木曜日）の朝食です（一日一食）