東方三博士の礼拝

2022/04/14

レオナルドダヴィンチが1481年に制作したと言われる東方三博士の礼拝。

この作品は何度も見たことがあるのですが、描かれた背景というのは全く不勉強でした。
今回ユーチューバーの中田敦彦さんの動画で紹介されていて初めて分かりました。

中央部にキリストを抱いたマリアが書かれています。が、実はこのキリストの誕生を恐れていたのが当時のユダヤ教の王でした。キリストを産ませるべし、ということで、いち早くその予言を聞きつけたユダヤの王は町中の赤ん坊を殺すように命じたのです。

この作品の周囲の不穏な様子はこのことだったんですね。確かに絵を見ると、赤子を抱いたマリアの周りを取り囲む人々が、何か非常に苦しんでいる様子があるのはそれを表してるのでしょう。

そしてこの作品数少ないレオナルドの中でも未完と言われる作品です。なぜ未完だったのかと言うと、この作品を描くよう依頼したキリスト教会が現金ではなく土地しかなかったので、土地でレオナルドに報酬を払ったそうなんです。しかし、この土地が現金化できなかった。そこで描き続けることができずに未完で終わったということなんですね。

未完とは言え、同じ題材を扱った他の絵画と比べると、一際異彩を放つレオナルドの作品だと思います。

さて、昨日（水曜日）の朝食です。